エイブルフソーの会議室に飾られている、キレイなガラスの楯。実はこれ、弊社の社員が工業用特殊ポンプ『ヘイシンモーノポンプ』のサービスクルーに認定されているという証なのです!
『ヘイシンモーノポンプ』とは、兵神装備株式会社が誇る特殊なポンプで、粘度の高い原料を移送する現場で使われています。その性能は高く評価されており、 「一軸偏心(いちじくへんしん)ねじポンプ」のマーケットにおいて、国内トップシェアを占めるほど。エイブルフソーは、この『ヘイシンモーノポンプ』のサービスステーション(全国約40ヵ所)として、 兵神装備株式会社と提携しています。『ヘイシンモーノポンプ』を採用しているプラントや工場に直接伺い、点検や部品交換といったメンテナンスを行っているため、サービスクルーには、専門の知識や技術力が求められるのです。
そこで、スキルアップとさらなるサービスの向上を実現するため、滋賀県にある兵神装備さんの施設に弊社の技術者が伺い、みっちりと研修を受けてまいりました! 浄水場や下水処理場では泥水 を処理するため、コンベヤとポンプは切っても切り離せない関係。だからこそ、コンベヤメーカーとして、お客様からのどんなご相談にも自信を持って対応できるよう取り組んでいます。
さてこの『ヘイシンモーノポンプ』、改めてそのすごさを少しだけご紹介します。
兵神装備創業者の小野恒男氏が、粘性ポンプ・難性ポンプの開発にビジネスチャンスを見出したのは、昭和30年代のこと。それまでのポンプは、たとえば炭坑の場合、湧き水に鉄くずや砂が混じって 排出ポンプが詰まってしまったり、造船場では船底に溜まった油をポンプで吸い上げることができず、人力(しかもバケツ!)で排出したりと、様々なトラブルや苦労があったそうです。
こうした現状を目の当たりにした恒男氏は、ヨーロッパの全ポンプメーカーからカタログを取り寄せ、粘性・難性ポンプの研究を始めました。やがてドイツのネッチェ社と 「一軸偏心ねじポンプ」の日本代理店契約を結び、交渉を経て独自に開発された製品が、『ヘイシンモーノポンプ』なのです。
発売当初は、船舶関連が主力だったようですが、現在では水処理施設はもちろん、ケーキの生地やクリーム、味噌など、粘度の高い素材を扱う食品業界にまで重要が広がっています。まだまだ、新たな可能性を秘めていますね。
『ヘイシンモーノポンプ』のメーカーである兵神装備については、日系BPコンサルティングより『兵神装備が進める 中小ものづくり企業のブランド戦略』という書籍も出版されています。 「ものづくり」に対する志や、創業から国内シェアトップに至るまでの軌跡、企業ブランディングへの取り組みなど、大変読み応えもあり、弊社の代表取締役・西川も愛読しています。ここでご紹介した内容も、 さらに詳しく記述されていますので、ご興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!(※参照文献『兵神装備が進める 中小ものづくり企業のブランド戦略』高瀬篤夫:著 名取隆:著/日経BPコンサルティング)
【書籍情報はこちら】 https://www.amazon.co.jp/dp/4864430950/