コラム

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2018.3.1 自動制御をデジタル管理! 注目のPLCとは?

「工場で使用している制御盤をPLCに変えたいのですが、対応できますか?」

 エイブルフソーでは近年、お客様からこうしたPLCに関するお問い合わせを数多くいただいています。

「PLCって何?」と思う方もいるかもしれませんね。あまり聞き慣れない言葉ですが、PLC制御とは、プログラマブル・ロジック・コントローラ(Programmable Logic Controller) の略で、CPUとメモリを内蔵した制御装置のこと。従来の制御盤では主流だったリレー回路に代わる制御装置として登場し、今や自動制御を必要とするプラント設備や工場などの多くで使用されています。

 言葉にするとイメージしづらいですが、スタートボタンを「ポチッ」と押すと、生産ラインの機械やコンベヤがルールに則って動く——この動作こそが自動制御によるもので、PLCは、この制御装置の 役割を果たしてくれているのです。いわば、頭脳明晰な生産ラインの司令塔といったところでしょう。

 ちなみに、PLCのことを「シーケンサ」と呼ぶ場合もありますが、実はこれ、三菱電機の製品名なのです! 三菱電機のシーケンサは、PLCメーカーの中でも圧倒的なシェア を誇っているので、いつの間にかそう呼ばれるようになったのかもしれませんね。

 では、PLCのメリットはどのような点かと言いますと……
  • 規模の大きなものでも、制御盤が小型化できる。
  • プログラムの変更や追加、削除などが容易にできる。
  • プログラムの変更において、制御盤の配線を組み替える必要がない。
  • 部品の消耗が少ないので、リレー回路よりも寿命が長い。
 などが挙げられます。

 リレー回路の場合、決められた動作を変更するには制御盤の電気回路や配線をいじる必要があり、大がかりな作業となっていました。PLCは、 一度設置してしまえば、ある程度の変更はプログラミング上で行うことが可能です。

 エイブルフソーでは、PLCの設置・交換からメンテナンス、プログラミングまで対応しています。リレー回路の知識と技術を持つ職人もいますので、アナログからデジタル への変更もスムーズにお応えできます。どうぞお気軽にご相談ください!

 余談ですが、PLCは使用しないものの、「自動制御(シーケンス制御)」の技術は、工場だけでなく私たちの生活のあらゆる場面で活躍しています。

 たとえば、全自動洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどの家電。これらは、一定の条件に従って自動的に動作をマイコン制御してくれています。 また、信号機やエレベーター、自動ドア、自動販売機なども自動制御によるもの。こうして見ると、とても身近なところで日々頑張ってくれているのですね。